『生物学名概論』

平嶋義宏

(2002年10月07日刊行, 東京大学出版会[Natural History Series], ISBN:4130601814



【目次】
はじめに i

第1章:学名とは 1
 1.1:これだけは知っておきたい学名の知識 2
  (1)学名の約束ごと
  (2)学名は情報検索のキーワード
 1.2:学名の読み方 8
  (1)ラテン語の読み方
  (2)動物の学名の読み方
 1.3:面白い学名,感心する学名 14
第2章:学名に親しもう 24
 2.1:これだけは知っておきたい動物の学名 24
 2.2:これだけは知っておきたい植物の学名 46
第3章:リンネがつけた学名の研究 75
 3.1:リンネの功績 75
 3.2:リンネがつけた植物の属名――日本の草本から 80
  (1)植物の古典名などを採用したもの
  (2)神話・伝説に由来するもの
  (3)古代人・同時代人に奉献されたもの
  (4)形態的特徴を表現したもの
  (5)性状を表現したもの
  (6)薬効を表現したもの
  (7)知名に由来するもの
  (8)意味不明のもの
 3.3:リンネがつけた鳥の属名 92
  (1)鳥の古典名などを採用したもの
  (2)ギリシャ神話に由来するもの
  (3)形態的特徴に由来するもの
  (4)行動に由来するもの
  (5)色彩を表現したもの
 3.4:リンネがつけた昆虫の属名 98
  (1)昆虫の古典名などを採用したもの
  (2)ギリシャ神話に由来するもの
  (3)形態的特徴に由来するもの
  (4)習性や行動に由来するもの
  (5)色彩を表現したもの
 3.5:特徴的なリンネの蝶と蛾の分類と命名 101
  (1)蝶の分類と命名
  (2)蛾の分類と命名
 3.6:リンネがつけた動物(甲虫のスカラベ属)の種小名 104
  (1)形容詞を用いた種小名
  (2)名詞(主格)を用いた種小名
  (3)名詞(属格)を用いた種小名
 3.7:リンネがつけた植物(日本の草本)の種形容語 108
  (1)形容詞を用いた種形容詞語
  (2)名詞(主格)を用いた種形容詞語
 3.8:リンネがつけた学名のまとめ 114
  (1)属名について
  (2)種名について
  (3)属名の性について
第4章:命名規約――総論 121
 4.1:命名規約の歴史 122
  (1)国際動物命名規約
  (2)国際植物命名規約
  (3)国際細菌命名規約
 4.2:命名規約の原理 126
  (1)国際動物命名規約 第4版
  (2)国際植物命名規約(東京規約)
  (3)国際細菌命名規約(1990年改訂)
 4.3:学名はラテン語として扱われる 139
 4.4:学名の適格で有効な発表 140
  (1)公表の要件――動物学の場合
  (2)適格性の要件――動物学の場合
  (3)有効で正式な発表――植物学の場合
  (4)正式で合法的な発表――細菌学の場合
  (5)先取権(優先権)
 4.5:同位の原理 149
 4.6:タイプの概念 150
  (1)タイプの種類
  (2)種と亜種のタイプの重要性
 4.7:シノニム(同物異名,異名)とホモニム(異物同名,同名) 152
  (1)シノニム(同物異名,異名)
  (2)ホモニム(異物同名,同名)
 4.8:動物命名法国際審議会 161
第5章:命名規約――各論 163
 5.1:分類体系と学名 163
  (1)分類体系
  (2)種より下のランクの分類群
  (3)上位分類群の学名の語尾
 5.2:科群名 167
  (1)科群名の語尾
  (2)科群名の造語法
 5.3:属と亜属 173
  (1)属名と亜属名の規定
  (2)属名と亜属名の造語法
  (3)亜属名の引用法
  (4)人名由来の属名と亜属名の造語法
 5.4:種と亜種 179
  (1)種名と亜種名の規定
  (2)形容詞の種小名(種形容語)
  (3)ギリシア語の形容詞をラテン語化したもの
  (4)属格の名詞
  (5)命名者名と発表年の引用
  (6)挿入名――地理的姉妹種の場合
  (7)その他注意すべき引用法
 5.5:どんな学名が望ましいか 194
 5.6:属名の性 195
  (1)命名規約の規定と勧告
  (2)それでも問題は残っている
  (3)属名の性のまとめ


参考文献 219
付図出典 226
おわりに 228
学名索引 233
事項索引 247