『ラス・カサスへの道:500年後の〈新世界〉を歩く』

上野清士

(2008年8月15日刊行,新泉社,382 pp,本体価格2,600円,ISBN:9784787708052版元ページ

中米に長く住んだ著者が,母国スペインと新大陸とをまたにかけたラス・カサスの足跡をたどった本.写真もたくさん.文章も満腹的.晩年のラス・カサスが最後に母国に出港した港がベラクルス.ここは来年〈ICSEB-VII〉が開催される場所だ.アステカの破壊者コルテスが上陸したのも,またロシアから亡命してきたトロツキーが密かに入国したのも,このベラクルス経由だったとは知らなかった.