『The Structure of Objects』

Kathrin Koslicki

(2008年刊行,Oxford University Press,ISBN:9780199539895 [hbk] → 版元ページ

レオロジーに関する新刊だが,種個物説(species-as-individual thesis)に関する章が設けられている.要入手.形而上学者がもっと【種】問題にコミットしてくれると,議論の様相はだいぶ変わってくるにちがいない.かつて,Jack Wilson『Biological Individuality: The Identity and Persistence of Living Entities』(1999年刊行,Cambridge University Press, Cambridge, xii+137pp. ISBN:0521624258 [hbk] → 書評・目次)が,哲学者は仮想例や思考実験にばかり目を向けていないで,現実の生物をもっと見るべきだというような発言をしていたことを思い出した.