『蔵書の苦しみ』

岡崎武志

(2013年7月20日刊行,光文社[光文社新書・652],東京,251 pp., 本体価格780円,ISBN:9784334037550版元ページ

読了.第4章の最後にこう書かれている:

  • 「本を必要以上に際限なく溜め込む人は,個人差はあるだろうけど,どこか真っ当な人生を投げてしまっているのではないか」(p. 62)
  • 「積み上げて崩して,また積み上げての繰り返しから学ぶものはない.あるのは,本来あるべき理想の書斎というステロタイプが決壊し,とめどもなく野放図に,ただ目の前に欲しい本がぶらさがっているから買い続けるという計算の狂った欲だけだ.しかも,そこに反省は,あまり,ない」(p. 63)

ああ,耳が痛い,ああ.