『小尾俊人の戦後:みすず書房出発の頃』

宮田昇

(2016年4月25日刊行,みすず書房,東京, 8 plates+vi+402+xxii pp., 本体価格3,600円, ISBN:9784622079453版元ページ

みすず書房創業者の伝記部分は200ページにも満たず,残り200ページあまりは小尾俊人日記. 幻戯書房から出ている小尾俊人の回想録3冊『本は生まれる。そして,それから』,『出版と社会』,そして『昨日と明日の間:編集者のノートから』はすべて手元にあるのだが,『本は生まれる。』のほかはまだ読破できていない.

【目次】
口絵(8 pp.)
序 ii


第1章 諏訪紀行 ルーツを訪ねて

 1 永明寺山 1
 2 上古田部落 11
 3 岡谷・上諏訪 20
 4 風樹文庫 31
 5 教育者小尾喜作 41
 6 みすず書房文庫 52
 7 末子相続の旧慣 63

第2章 小尾俊人の戦後 塩名田から『夜と霧』まで

 1 塩名田から 78
 2 創業まで 85
 3 美篶書房誕生 93
 4 〈ロマン・ロラン全集〉の創刊 105
 5 出版恐慌と手形不祥事 117
 6 再出発と人脈 127
 7 社運を懸けて 142
 8 『夜と霧』まで 150

第3章 出版者小尾俊人の思い出

 1 『本が生まれるまで』 158
 2 自分で自分を作る 166
 3 「多田の本屋の親爺にあらず」 175

付録 小尾俊人の遺した文章から

 1 日記「1951年」 186
 2 月刊「みすず」編集後記 363


あとがき 394
小尾俊人年譜 [i-xxii]