『開かれた社会とその敵【第2巻】:にせ予言者――ヘーゲル、マルクスそして追随者(下)』備忘メモ

カール・ポパー[小河原誠訳]
(2023年10月13日刊行,岩波書店岩波文庫・青N607-4],東京, 468+18 pp., 本体価格1,430円, ISBN:978-4-00-386028-1目次版元ページ

大学院生のころは当時出たばかりの未來社の真っ白な訳本(内田詔夫、小河原誠訳 1980年)を抱えていたことを思い出す。その後、訳者の小河原誠さんに呼ばれ、日本ポパー哲学研究会第12回年次大会シンポジウム〈科学と社会,あるいは科学の社会的機能〉(中央大学市ヶ谷キャンパス)で、三中信宏「「ハエ」と「帝王」:科学論的言説の経験的テスト」という講演をしたこともあった(2001年6月)。そのシンポジウムには小林傳司さんも参加していた。そういうご縁で、ポパー哲学研究会(編)『批判的合理主義・第2巻:応用的諸問題』(2002年8月30日刊行、未來社、東京, 402 pp., ISBN:4-624-01161-9版元ページ)に、三中信宏・鈴木邦雄「生物体系学におけるポパー哲学の比較受容」(pp. 71-124)という論文も寄稿した。日本の生物学者にはほとんど読まれなかったようだが。