『月刊みすず48巻1号』

(2006年2月1日発行,みすず書房



月刊みすず〉 毎年恒例の「読者アンケート特集」(2006年1〜2月合併号,no. 535).去年よりもさらに20ページほど厚くなって,130ページもある.もし店頭でもらえるのなら,この号だけでももらっておいた方がいいですよ.>読者諸氏.

ぼくの寄稿は pp. 30-31 に載っている.届いたばかりでまだ読み切ったわけではないが,知った名前もたくさんある:小西正泰が挙げる『臺灣昆蟲學史話』(2005年刊行,玉山社,台北)はきっとおもしろいのだろうな./ 金森修いわく「科学の現状をそのまま肯定した幇間的作業に堕する可能性」(p. 13),とても勇ましい発言ですこと./ルシフェル大野克嗣の神託「人が生き物であることを忘れることを人文科学的誤謬と名づけるべきだろう」(p. 100),おお!/ 斎藤成也はやはり『NANA』を筆頭に挙げたか……./ 田崎晴明評はとても“硬派”な感じがする.ひょっとしてすごくマジメなキャラクターの人だったのか(失礼)./ 今回の特集では生物学者にくらべて物理学者からの寄稿が多くなったのでは? / 何だか「奥本ファーブル全集」が方々で取り上げられている気がする./ 最後に,再びルシフェルいわく「日本では,たとえば,こういうところに原稿を依頼されるのは引退したか引退寸前の印だ」(p. 101).ううむ,ワタクシなんぞはこの歳にしてすでに何十回も引退し続けていることになるのだろーか.うーむ.

—— ま,いずれにせよ,『月刊みすず』の最新号をまだ手にしていない方はリアル書店のレジ横(?)めざして走るべし.