ビル・ブライソン著/楡井浩一訳
(2006年3月25日刊行,NHK出版,ISBN:4140811013)
『日経サイエンス』誌への書評原稿を出した(4月14日).今月末発売の2006年6月号に掲載される予定(ゲラを見たら,「宇宙誕生から人類の未来像まで600頁で味わう科学史物語」というぴったりのタイトルが付いていた).それにしても,「639+38 pp.」というボリュームはなかなかかさばります.「科学は退屈だと信じているあなたへ」というオビの文言は,「科学」ではなく,「科学史」のまちがいでしょう(きっと).目次をぱらぱらすると,宇宙・地球・生物という三本柱で構成されていることがわかる.背に書かれているように,「無味乾燥な科学史から堪能する科学史へ」ということなら,読む意欲が湧こうというものだ.量的に“満腹する科学史本”かもしれないが…….
【目次】
第1部 宇宙の道しるべ
第2部 地球の大きさ
第3部 新たな時代の夜明け
第4部 危険な惑星
第5部 生命の誕生
第6部 わたしたちまでの道のり