〈消印の系統学シリーズ〉



たまに Webcat Plus で変な検索をすると,変な本がヒットしたりしてあわてることがある.日本ではフシギなことに「系統樹」というタイトルの歌集や句集が一般人が想像するよりもはるかに高い頻度で出版されている.読者レンジが限定されている?から目に留まらないだけかもしれない.今朝の予期せぬヒットは〈消印の系統学シリーズ〉という叢書[らしい].Webcat Plus にはただ1冊だけエントリーがある:水野虎杖『ローラー印の形態と分類』(1972年刊行,謄写版[消印の系統学シリーズ ]).所蔵館は「大阪府立大学学術情報センター」のみ.いったいどんな出版物なのだろう.商業ベースに乗って流通したとはとても考えられないが,〈消印の系統学シリーズ〉と銘打つからには他にも実は出版されていたのだろうか.疑問は疑問を呼ぶ.確認したわけではないが,この手のあやしげな出版物はそれなりの所蔵者を選んだはずだ.ということは,以前,足を運んだことがある大阪府大の「中尾佐助文庫」にあるとみてまずまちがいないだろう.