『多変量推測統計の基礎』

竹村彰通

(1991年10月1日刊行,共立出版[現代応用統計数学シリーズ], ISBN:4320014480



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【目次】
序文 iii
推薦のことば(竹内啓) v
目次 vi


1 準備

 1.1 本書の概要 1
 1.2 記法の準備 4
 1.3 行列論の予備知識 6

2 多変量正規分布の性質

 2.1 多変量正規分布 10
 2.2 多変量正規分布の計算 17
 2.3 多変量エルミート多項式 22
 問題 26

3 多変量回帰分析とウィシャート分布

 3.1 多変量正規分布からの独立標本 28
 3.2 ウィシャート分布の定義 30
 3.3 平均ベクトルと分散共分散行列の独立性 31
 3.4 多変量回帰分析 32
 3.5 多変量正規分布からの標本における条件付き分布とウィシャート分布 36
 3.6 ウィシャート行列の三角分解 39
 3.7 複数のウィシャート行列の同時三角分解 42
 問題 46

4 ウィシャート分布の密度関数

 4.1 ウィシャート分布の密度関数 48
 4.2 ウィシャート分布の密度関数の考察 51
 4.3 積率母関数その他の性質 56
 4.4 ウィシャート分布のモーメント 59
 4.5 逆ウィシャート分布 63
 問題 66

5 相関係数の分布

 5.1 相関係数の分布 67
 5.2 相関係数の漸近分布 69
 5.3 偏相関係数の分布 72
 5.4 非心カイ二乗分布と非心F分布 72
 5.5 重相関係数の分布 74
 5.6 離散分布との関係 76
 問題 79

6 多変量正規分布についての標準的な推定・検定

 6.1 平均ベクトルおよび分散行列の不偏推定と最尤推定 81
 6.2 平均ベクトルに関する検定 84
 6.3 平均ベクトルについての同時信頼域 91
 6.4 分散共分散行列についての検定 92
 問題 95

7 尤度比検定の分解

 7.1 尤度比検定の分解の考え方 99
 7.2 平均ベクトルに関する尤度比検定の分解 103
 7.3 分散行列に関する尤度比検定の問題 107
 7.4 標本主成分に基づく stepdown procedure 114
問題 117

8 検定の不変性

 8.1 平均ベクトルに関する検定の不変性 118
 8.2 分散共分散行列に関する検定の不変性 129
 8.3 尤度比検定と不変検定 131
 問題 133

9 検定の不偏性

 9.1 多変量分散分析の検定の不偏性 134
 9.2 分散の同等性に関する修正尤度比検定の不偏性 139
 問題 141

10 検定の許容性

 10.1 検定の許容性に関する一般的な結果 142
 10.2 多変量分散分析における許容性 149
 10.3 分散の同等性に関する尤度比検定の許容性 155
 問題 158

11 ミニマクス推定と推定の許容性

 11.1 推定における許容性とミニマクス性 160
 11.2 平均ベクトルのミニマクス推定 164
 11.3 分散共分散行列のミニマクス推定 172
 問題 184

12 直行行列の極座標表示と不変測度

 12.1 ベクトルの極座標表示と超球上の一様分布 185
 12.2 直行行列の2次元回転行列の積による表現 188
 12.3 グラム−シュミット直交化のヤコビアン 190
 12.4 直交群上の不変確率測度 194
 問題 197

13 固有根の帰無分布

 13.1 対称行列のスペクトル分解のヤコビアン 199
 13.2 ウィシャート行列および多変量分散分析の固有根の分布 205
 問題 209

14 ゾーナル多項式

 14.1 ウィシャート期待値作用素 211
 14.2 対称多項式 213
 14.3 ウィシャート期待値作用素を用いたゾーナル多項式の定義 216
 14.4 ゾーナル多項式の性質 222
 問題 224

15 非心分布の級数表現

 15.1 行列変数の超幾何関数 225
 15.2 非心ウィシャート分布と多変量分散分析の根の非心分布 229
 15.3 ウィシャート行列の固有根の非心分布 232
 問題 234

16 漸近展開の概念と諸手法

 16.1 独立同一分布に従う確率変数の和のエッジワース展開 236
 16.2 標本平均の関数の分布の展開:正規分布 242
 16.3 標本平均の関数の分布の展開:カイ二乗分布 245
 16.4 コーニッシュ−フィッシャー展開 251
 16.5 対数尤度比検定統計量の漸近展開とバートレット補正 253
 16.6 漸近展開の正当化 256
 問題 258

17 多変量解析におけるおもな統計量の分布の漸近展開

 17.1 相関係数の関数の分布の漸近展開 259
 17.2 多変量分散分析に関する検定統計量の分布の漸近展開 261
 17.3 分散の検定に関する検定統計量の漸近展開 266
 問題 269


補論

 1 多重添え字の記法について 270
 2 直交関数系による展開の収束について 272
 3 グラム−シュミット直交化と非負定値行列の三角分解 275


参考文献 278
索引 283