『新しい地球学:太陽-地球-生命圏相互作用系の変動学』

渡邊誠一郎・檜山哲哉・安成哲三(編)

(2008年3月31日刊行,名古屋大学出版会,4 color plates + viii + 342 pp,本体価格4,800円,ISBN:9784815805906版元ページ



22名の執筆陣のほとんどは名古屋大学の教員.本書全体を貫く柱は「太陽-地球-生命圏相互作用系(SELIS)」という考え方だ.たとえば,ピーター・D・ウォード[垂水雄二訳]『恐竜はなぜ鳥に進化したのか:絶滅も進化も酸素濃度が決めた』(2008年2月15日刊行,文藝春秋,366 pp.,本体定価2,238円, ISBN:9784163699608目次)のような地球規模での酸素濃度の大域的変動と個々の生物群の系統発生との関連性に関する仮説は,このような枠組みの中では占めるべき位置がより明確になるのだろう.