『クマムシ?!−小さな怪物 −』

鈴木忠

(2006年8月4日刊行,岩波書店[岩波科学ライブラリー122],xiv+116 pp.,本体価格1,300円,ISBN:4000074628版元ページ



【目次】
カラー口絵 [iii-viii]
はじめに ix

1. クマムシってなに? 1

クマムシってムシ?/どんなムシか/動物の中での位置/からだのつくり/名前の由来/どこにいるのか/どうやって息をするのか/何種類いるのか

2. オニクマムシの生活史 13

コケのすき間をのぞく/クマムシを飼いたい!/飼えるのか?/肉食動物オニクマムシ/餌の問題/餌の問題 その二/餌のとり方/飼育環境の整備/世話に明け暮れる日々/クマムシのウンコ/脱皮/産卵/母と子/成長の記録と寿命/胚発生/クマムシの発生学/クマムシの性/残る謎の数々

COFFEE BREAK オニクマムシの学名

3. クマムシ伝説の歴史 49

研究の幕開け/死と復活/『自然の体系』の一員となったクマムシ/海のクマムシ/趣味の顕微鏡観察/クマムシはなぜかわいいのか?/二〇世紀前半の金字塔−エルンスト・マルクス

COFFEE BREAK クマムシカンブリア紀の怪物たち

4. クマムシはすごいのか? 77

「樽」とその耐久性/不死身なのか?/水を加えて三分待てば……/クリプトビオシス−秘められた生命/樽の中身はいったい?/樽になるための準備/電子レンジでチン/放射線照射に対する抵抗性/クマムシ以外のすごい奴ら/一二〇年説−事実とフィクション/何年まで大丈夫なのか/クマムシゲノムプロジェクト/分子vs形態/屋根のコケ/そして宇宙のクマムシ?!



あとがき 107
付録:コケにすむ動物を見てみよう 113