『ダーウィンのジレンマを解く:新規性の進化発生理論』

マーク・G・カーシュナー,ジョン・G・ゲルハルト[滋賀陽子訳/赤坂甲治監訳]

(2008年8月19日刊行,みすず書房,x+336+xxxi pp.,本体価格3,400円, ISBN:9784622074052版元ページ



原書は:Marc W. Kirschner and John C. Gerhart『The Plausibility of Life: Resolving Darwin’s Dilemma』(2005年6月19日刊行,Yale University Press, ISBN:9780300108651 [hbk] → 版元ページ).




【目次】
まえがき 1

序章 ヒース荒野の時計 7

第1章 変異の起源 18

 ダーウィン進化論の三本の柱 19
 変異はどれほどランダムか? 24
 方向づけられた遺伝的変異に対する反証 29
 進化の総合説 39
 新規性、時間、ランダムな変異 44
 促進的表現型変異理論に向かって 47

第2章 保存された細胞、多様な生物 52

 細胞の視点からの進化 54
 DNAの視点からの進化 56
 遺伝子から見た生物の歴史 60
 保存と多様化の二元性 86

第3章 生理的な適応能力と進化 91

 生理的な変異と進化 92
 シュマルハウゼンとボールドウィンの効果 97
 発生の可塑性 107
 環境および染色体による性決定 114
 ヘモグロビン —— 生理と進化の間の分子レベルの架け橋 121
 体細胞適応と進化 132

第4章 弱い調節的な連係 136

 遺伝子機能の制御 140
 シグナルに対する細胞の応答 151
 タンパク質の機能の仕組み 159
 弱い連係と進化 175

第5章 探索的挙動 177

 細胞が形をつくる仕組み 183
 行動の変異と選択 188
 生理的プロセスと発生プロセスの互換性 205
 進化のステップ 213

第6章 見えない構造 216

 胚の中の地図 221
 区画の発見 225
 驚くべき区画の保存 237
 進化における区画の役割 242
 形態の多様化 244
 探索的プロセスと区画 249
 初期発生の拘束解除 252
 拘束と拘束解除 257
 区画の考察を拡げると 260

第7章 促進的変異 265

 進化可能性における変異の要素 267
 進化の理論と促進的変異 279
 証拠のありか 287
 促進的変異がなかった場合の生命 293

第8章 進化論の合理性 295

 促進的変異を自然選択説に組み込む 297
 進化可能性の選択 300
 コア・プロセスの起源 305
 移動する進化の最前線 310
 他の種類の複雑な系との関連 314
 創造説とインテリジェント・デザイン 319
 ふたたびヒースの荒地で 328


 監訳者あとがき(赤坂甲治) 331
 訳者あとがき(滋賀陽子) 334
 用語解説 [xix-xxxi]
 原注 [xi-xviii]
 索引 [i-x]