『生物にとって自己組織化とは何か:群れ形成のメカニズム』

スコット・カマジン他著[松本忠夫・三中信宏共訳]

(2009年4月1日刊行,約600ページ,海游舎,東京 → ISBN:9784905930488版元ページ原書目次原書感想

全部で500ページあまりのゲラを二日間でイッキに読んだ.さすがに「三校」ともなれば,ガレキに埋まった山道を登攀する苦行ではもはやなく,ところどころ小石がちらばる野道を進むくらいのラクさはある.しかし,ホトケ心が残っていた最初の数章では,この期に及んでまだ片づけきれない前世の落石が転がっているので,そのつどぱたぱたと清掃処理する.一方,大魔神に変身した後半章は,いったん“裸地”として整地したので,問題がある翻訳箇所はすべて自分の責任ということだ.こまごまとした修正とか著者紹介文などの残務はあるが,あとは3月半ばのブツの完成を待つばかり,そして,岩手県立大学で開催される生態学会大会のブースでは先行割引販売されるでしょう.ということで,みなさん,お買い上げをよろしくよろしく.