『アラマタ生物事典』

荒俣宏(監修)

(2011年7月12日刊行,講談社,東京,240 pp.,本体価格1,900円,ISBN:9784062170697版元ページ

ページまたは見開きごとの読み切りで,小学生にも読めるような総ルビ本.本書出版に先立って添付の系統樹(pp. 4-5)に関する相談を編集部から受けた.ワタクシ自身も情報をもらって検討した結果,だいぶよくなったと思う.とくに根元に近いところは近年の研究の進展で分岐パターンが変更されているので,その対応に手間取った.編集部とのやり取りの中で,系統と分類の関係を一般にわかりやすく説明するのはたいへん難しいと感じた.とくに,今回は系統樹の描画はグラフィック・デザイナーが担当したので,一般読者にとって「見やすくしかも正確に」というトレードオフが要求された.