『流言蜚語:うわさ話を読みとく作法』

佐藤健二

(1995年3月15日刊行,有信堂高文社,東京,xii+234+x pp., 本体価格2,300円, ISBN:4842065419書評版元ページ

【目次】
はじめに i

第1章:民話の対抗力

 1. 素材と問い —— 対象としての〈話〉 5
 2. 「ラッキョウ」をめぐる記述 10
 3. 話想の雨中 —— うわさ話の要素分析 14
 4. 「流言」へのまなざし —— 操作の神話と反乱の神話 28

第2章:資料の形態分析

 1. 素材と問い —— 対象としての〈資料の生態〉 41
 2. 池内資料を追跡する 42
 3. 書写の位相 —— 海軍の中の心理学 51
 4. 作成の位相 —— 憲兵隊と流言 75
 5. 利用の位相 —— 紙のなかの声を読む 99

第3章:うわさ話研究の問題設定

 1. 現代認識のフロンティア —— 民間伝承論の変革を越えて 114
 2. テクスト解読の系譜 —— 視覚と対象の相互性 117
 3. オルレアンのうわさ —— 「出来事」分析の魅力 123
 4. 大震災の流言から —— 都市空間のなかのうわさ 145

第4章:クダンの誕生

 1. 素材と問い —— 対象としての〈話の現場〉 149
 2. ハナシ研究の戦略 —— 世間話の重要性 156
 3. 奇獣のイコノロジー 164
 4. クダンのなかの声と文字 186


資料編(第2章の補遺) 211


おわりに 231
文献表 [i-x]