『科学哲学:なぜ科学が哲学の問題になるのか』

アレックス・ローゼンバーグ著[東克明・森元良太・渡部鉄兵訳]

(2011年11月25日刊行,春秋社[シリーズ〈現代哲学への招待〉],東京,vi + 404 + 26 pp., 本体価格3,800円,ISBN:9784393323229版元ページ

【目次】
謝辞 1


第1章 どうして科学哲学なのか 5

 1.1 科学と哲学の関係 7
 1.2 科学の問いと科学についての問い 14
 1.3 哲学としての現代科学 18
 1.4 科学と西洋文明 28

第2章 説明・因果・法則 43

 2.1 論理実証主義が定めた活動指針 45
 2.2 科学的説明を定義する 52
 2.3 なぜ法則は説明を与えるのか 66
 2.4 いくつかの反例と説明の実用論 74

第3章 科学的説明とその問題点 95

 3.1 厳密でない法則と確率 97
 3.2 因果と目的論 112
 3.3 理解可能性から必然性へ 122

第4章 科学理論の構造とその形而上学 137

 4.1 理論はどのように機能するのか 140
 4.2 還元,置換,科学の進歩 158
 4.3 理論語と理論語が名指す対象の問題 165
 4.4 理論とモデル 190
 4.5 事例研究 —— 自然選択説 201

第5章 科学における理論化の認識論 219

 5.1 科学の認識論としての経験主義小史 221
 5.2 科学におけるテストの認識論 228
 5.3 擬似問題としての帰納 —— ポパーの戦略 237
 5.4 統計と確率は救いとなるだろうか 247
 5.5 過少決定 272

第6章 歴史からの異論とポスト実証主義 285

 6.1 歴史はどこに位置づけられるのか 287
 6.2 第一哲学の入る余地はあるのか 307
 6.3 科学的研究プログラムは合理的か 320

第7章 科学の特徴への異議と哲学の根本的な問い 335

 7.1 哲学から歴史,そしてポストモダニズムへ 337
 7.2 科学主義,性差別,重要な真理 352
 7.3 相対主義への対処法 —— 地球が平らなどということなどありえるのか 363


用語集 383
訳者あとがき 397
参考文献 [19-26]
索引 [1-18]