『トンボの生態学』

渡辺守

(2015年1月15日刊行,東京大学出版会ナチュラルヒストリーシリーズ ],東京,viii+255 pp., 本体価格4,200円,ISBN:9784130601962版元ページ

ご恵贈感謝.東大出版会の〈ナチュラルヒストリーシリーズ〉は,1993年1月に出た糸魚川淳二『日本の自然史博物館』に始まり,すでに20年以上も続いている叢書.すでに44冊刊行されているが,前世紀のものは品切れになり始めている.ワタクシの『生物系統学』は幸いにして〈ナチュラルヒストリーシリーズ〉の1冊としてまだ淘汰されていないようで,第4刷の残部は150冊あまりとの連絡が先月あった.うまくいけば「輝け!第5刷」かと捕らぬ狸の皮算用の真っ最中.

【目次】
はじめに i
第1章 生態学における蜻蛉目――教科書の中のトンボ 1
第2章 習性学――多様な生き方 28
第3章 生理生態学――環境への適応 66
第4章 行動生態学――種内関係 98
第5章 個体群生態学――数の変動 127
第6章 群集生態学――食う-食われる関係 159
第7章 景観生態学――生息環境のレベル観 179
第8章 保全生態学――自然の恵み 202
第9章 蜻蛉目の生態学――トンボの存在意義 224
引用文献 234
おわりに 247
事項索引 251
生物名索引 254