周達生
(2004年3月17日刊行,平凡社[平凡社新書・217],ISBN:4582852173)
今朝,著者の訃報が流れた:朝日新聞デジタル「国立民族学博物館名誉教授の周達生さん死去」(2014年5月10日).周達生の「民族動物学本」はどれもおもしろかった.この新書は民族動物学者としての自伝的な内容を含む本.要するに,この著者,カエルが好きなんですね.京大で動物生態学を学んだだけあって,知っている名前がごろごろ出てくる.とりわけ回顧的な第1章「カエルの昔と今」がほのぼのしている.第2章以降はカエルを釣ったり喰ったりする話.生きたカエルの頭をストンと落とし,皮をぐいぐいと剥いでいく.ウシガエルを“トッピング”した焼きそばってうまいんでしょうか?
ほかに検索してみると,過去に何冊かの著書を読んでいたことが掘り出された:
- 周達生『民族動物学:アジアのフィールドから』(1995年9月14日刊行,東京大学出版会[ナチュラルヒストリーシリーズ],ii+234 pp.,本体価格3,600円,ISBN:413060161X → 版元ページ)
- 周達生『民族動物学ノート』(1990年6月11日刊行,福武書店,384 pp.,本体価格2,816円,ISBN:4828811958)
- 周達生『昭和なつかし博物学:「そういえばあったね!」を探検する』(2005年6月10日刊行,平凡社[平凡社新書・279],東京,241 pp., ISBN:4582852793 → 版元ページ)