『新種の発見:見つけ、名づけ、系統づける動物分類学』目次

岡西政典
(2020年4月25日刊行,中央公論新社中公新書・2589],東京, 2 color plates + viii + 252 pp., 本体価格860円, ISBN:978-4-12-102589-0版元ページ


【目次】
カラー口絵(2 pp.)
まえがき i

第1章 学名はころころ変わる? —— 生物の名前を安定させる学問,分類学 3

 1. 新種発表の地道な作業 4
 2. 生物を分け,名前を付ける基礎的な学問 12
 3. 生物に名前を付ける意味は? 26

第2章 地球の果てまで生物を追い求める —— 陸か,海か 33

 1. どちらの生物が多い? 35
 2. 陸の動物を採集する 54
 3. 海の動物を採集する 64
 4. 最後に。安全とマナーには十分注意しよう 83

第3章 分類学の花形,新種の発見 91

 1. 深海は新種の宝庫 —— 謎の生物テヅルモヅル 93
 2. 身近な秘境「海底洞窟」の洞窟性甲殻類 98
 3. 砂の隙間に潜む小さきクマムシと動吻動物 107
 4. 「コスモポリタン」は一種ではない 117
 5. 東京大学三崎臨海実験所 —— 明治から続く新種発見の拠点 128

第4章 命名 —— 学問の世界への位置付け 145

 1. 古今東西の文献・標本調査 146
 2. 国際動物命名規約 155
 3. キイロショウジョウバエと動物命名法国際審議会 176
 4. 歴史に埋もれた新種 —— 誰も知らなかったサザエの学名 180

第5章 これからの分類学 189

 1. 生物の数と分類学者の数 191
 2. 情報化によって生まれる「新しい分類学」 198
 3. 分類学の広がり —— 他分野とのコラボレーション 207
 4. 「市民サイエンス」という新たな科学の形 221
 5. 分類学の終着点 229

 

あとがき —— あなたが「新種」を見つけたら 231
巻末付録 記載論文の例 [244-239]
参考文献 [252-245]