2005-01-01から1ヶ月間の記事一覧

〈これから出る本〉[2005-No.2:1月下期・2月上期合併号]から

戸田山和久『科学哲学の冒険』 (NHK出版[NHKブックス1022],isbn:4140910224) アリストテレス『動物部分論・動物運動論・動物進行論』 (京都大学学術出版会[西洋古典叢書・第III期],isbn:4876981574) 竹沢泰子編『人種概念の普遍性を問う』 (人文…

崇文荘書店から

〈日本古書籍協会創立40周年記念即売展:世界の古書・日本の古書〉(1月28日〜29日:六本木ヒルズ)カタログ Ernst Haeckel『Kunstformen der Natur』 (1924年,彩色・白黒図版100枚,80万円[No. 19]). ※あの美麗な大版図版が百枚も! もちろん,現在で…

『ジェイムズ・ハットン:地球の年齢を発見した科学者』ジャック・レプチェック

(2004年10月20日刊行,春秋社,isbn:4393322193) 書評 17世紀末のダリエン事件に端を発するスコットランドとイングランドの確執(闘争)を背景に,18世紀のエディンバラに活躍した科学者ハットンの生涯と彼の学説(「火成説」)の辿った運命を描写する.北…

『旧字旧かな入門』府川充男・小池和夫

(2001年3月1日刊行,柏書房,isbn:4760119973) ※固有名詞の漢字表記については,こちらの方がもっとたくさん載っていたと思う.

『難読語辞典』府川充男

(2005年1月1日刊行,太田出版,isbn:4872339010). ※とても読めそうもない漢字熟語がこれでもかとリストアッブされている.ひとつ気になるのは,外国の国名・地名の「漢字表記」が見出しに載っていないこと,“亜米利加”とか“巴里”ならまだしも読めない漢字…

「生物学の哲学」3冊

D. L. Hull & M. Ruse (eds.)『The Philosophy of Biology』 (1998年刊行,Oxford University Press, isbn:0198752121) Elliott Sober 『Philosophy of Biology, Second Edition』 (2000年,Westview Press, isbn:0813391261). ※230ページというのは入…

『バリ,夢の景色:ヴァルター・シュピース伝』

坂野徳隆 (2004年12月3日刊行,文遊社,東京,32 color plates + 488 pp., 本体価格5,800円,ISBN:4892570435 → 版元ページ) 感想 ヴァルター・シュピースは,ロシアでの生い立ちはナボコフに似ていて,ドイツで舞踏家として名をなしたあたりはリーフェン…

『スパイスの人類史』アンドリュー・ドルビー

(2004年12月24日刊行,原書房,isbn:4562038004). ※香料史っていうのは世界史と食文化史のはざまでとりわけさかんな研究分野なのだろうと思う.

『家族の構造と心:就寝形態論』篠田有子

(2004年12月15日刊行,世織書房,isbn:4902163101). ※家族の〈川の字〉についての社会学的論考[だと思われる].立ち読みしたかぎりでは,専門書のようで読みづらかったが,アンケート調査などを踏まえた,家族の「就寝スタイル」に関する本.おもしろい…

『おたくの本懐:「集める」ことの叡智と冒険』長山靖生

(2005年1月10日刊行,ちくま文庫,isbn:4480420479)読了. 感想 やっぱり文庫化に際しての改題は失敗だったと思う.現題『コレクターシップ』(初版は1992年4月1日にJICC出版局から出た)をそのまま残すべきだった.日本のコレクター伝(荒俣宏,澁澤龍彦…

『古代の朱』松田壽男

(2005年1月10日刊行,ちくま学芸文庫,isbn:4480089004).※日本の水銀をめぐる技術史.

『古本生活読本』岡崎武志

(2005年1月10日刊行,ちくま文庫,isbn:4480420436).

『おたくの本懐:「集める」ことの叡智と冒険』長山靖生

(2005年1月10日刊行,ちくま文庫,isbn:448042047).※なんでまたこんな変なタイトルをつけたんでしょ.1992年刊行時の『コレクターシップ』の方がはるかに適切だと思う.1/3ほど隠れ読みしてしまった.

『サンクト・ペテルブルグ断章:遺伝研究者のロシア滞在記』山田実

(2004年5月25日刊行,未知谷,isbn:4896421078) トウモロコシ育種の専門家がサンクト・ペテルブルグのヴァヴィロフ研究所に3年間滞在したときの記録.農水省研究機関で見かける名前がちらほらと(農環研の元所長もいたり).研究の話ではなく,むしろ周辺…

『ある書誌学者の犯罪:トマス・J・ワイズの生涯』高橋俊哉

(1983年5月25日刊行,河出書房新社,isbnなし).

『世界温泉文化史』ウラディミール・クリチェク

(1994年12月10日刊行,国文社,isbn:4772003711).※種村季弘の訳書としてはもっともゴージャスかも.

『処刑電流:エジソン,電流戦争と電気椅子の発明』リチャード・モラン

(2004年9月17日刊行,みすず書房,isbn:4622071045)書評(←dagboek) 書評(←bk1「今週のオススメ書評」:14 jan. 2005) Copyright 2005 by MINAKA Nobuhiro. All rights reserved 「電気」をめぐる人間絵巻と歴史の皮肉 多面的な内容をもつ伝記だと思う…

『二列目の人生:隠れた異才たち』池内紀

(2003年4月刊行,晶文社,isbn:4794965664).※中尾佐助が取り上げられている章があるとのこと(「 中尾佐助:種から胃袋まで」).新刊で平積みされていた頃,書店で手にしたことはあったのだが,うっかりしていた.→晶文社の紹介ページ参照.

The Evolution of Cultural Diversity: A Phylogenetic Approach. Stephen Shennan, Ruth Mace, and Clare Holden (eds.)

(2005年2月15日刊行予定,UCL Press,isbn:1844720659).※どちらかっていうと進化人類学っぽい新刊かなー.

『Mapping Our Ancestors: Phylogenetic Approaches in Anthropology and Prehistory』

Carl P. Lipo, Mark Collard, and Michael J. O'Brien (eds.) (2005年3月30日刊行予定,Transaction Publishers,isbn:0202307514).※同じ編者を共有する『Cladistics and Archaeology』や『Style, Function, Transmission: Evolutionary Archaeological P…

『Compact Handbook of Computational Biology』A. K. Konopka & M. J. C. Crabbe (eds.)

(2005年,Marcel Dekker, isbn:0824709829).※計算生物学という言葉に対しては「computer-assisted biology」という比較的“無色”な定義が広まっている?

『From DNA to Diversity: Molecular Genetics and the Evolution of Animal Design, Second Edition』Sean E. Carroll et al.

(2005年,Blackwell Publishing, isbn:1405119500).※紙質とか判型とかいかにもブラックウェルな教科書.

『Darwinian Heresies』A. Lustig et al. (eds.)

(2004年,Cambridge University Press, isbn:0521815169).※進化学史本,編者のひとりである Michael Ruse はフロリダ州立大学の“Lucyle T. Werkmeister Professor”というポジションにあるのですね.

ゲーテ全集14『自然科学論』

(2003年6月5日刊行,潮出版社,isbn:4267016747).※『植物変態論』を含む.この全集,新装普及版とはいえ,たった2000円で買えるというのはこのご時世では驚異的な価格破壊だと思う(560ページもあるし).

Francis Galton 伝(Karl Pearson編)『The Life, Letters and Labours of Francis Galton』(全3巻を4分冊化)がついに古書店に出たか!

※最初の Volume I:〈Birth 1822 to Marriage 1853〉(1914)は,うちの研究室にすでにあったのだが(「種藝部備品」という大昔のラベルが貼られている),残りの巻 Volume II:〈Researches of Middle Life〉(1924)と分冊になった Volume IIIa:〈Correla…

『ガリレオの指:現代科学を動かす10大理論』ピーター・アトキンス

(2004年12月31日刊行,早川書房,isbn:4152086122).※500ページ近くもある.電話帳みたい.

『イブン・バットゥータの世界大旅行:14世紀イスラームの時空を生きる』家島彦一

(2003年10月20日刊行,平凡社新書199,isbn:4582851991)読了. 書評 Copyright 2004 by MINAKA Nobuhiro. All rights reserved 東洋文庫から全8巻で出ているイブン・バットゥータの『大旅行記』の訳者による本.モロッコに生まれたバットゥータは東は中国…

Bunzô Hayata 1921b. The natural classification of plants according to the dynamic system.

Pp. 97-234 in: Icones Plantarum Formosanarum, Vol.10.[臺灣植物圖譜・臺灣植物誌料・第拾巻]臺灣總督府民政部殖産局編.

Bunzô Hayata 1921a. An introduction to Goethe's Blatt in his “Metamorphose der Pflanzen”, as an explanation of the principle of the natural classification of plants.

Pp. 75-95 in: Icones Plantarum Formosanarum, Vol.10.[臺灣植物圖譜・臺灣植物誌料・第拾巻]臺灣總督府民政部殖産局編.

『モデル選択』竹内啓・下平英寿・伊藤秀一他

(2004年12月22日刊行,岩波書店[統計科学のフロンティア3],isbn:4000068431).