『売文生活』

日垣隆

(2005年3月10日刊行,ちくま新書523,ISBN:4480062238



これだけあからさまに“お金”の話をされるとスッキリする.原稿を書いてお金をもらったことのある人は必読.立花隆のはちゃめちゃ文筆経済のことなどエピソードはふんだんに盛られているのだが,全体として誇張も粉飾もない等身大の「書き手」の人生設計みたいなものについて知ることができる.読んで楽しいというよりは,むしろ深く考えさせるものがある.ぼく自身がそういう原稿料をもらう立場だからだろう.




【目次】
序章「私的売文生活入門」
第1章「原稿料とは何か」
第2章「幸せな黄金時代」
第3章「標準としての夏目漱石
第4章「トップランナーたちの憂鬱」
第5章「貧乏自慢もほどほどに」
第6章「現代日本の原稿料事情」
終章「お金も自由も」.