『印刷史/タイポグラフィの視軸』

府川充男

(2005年10月25日刊行,実践社,ISBN:4916043820



出版社がちがっても「府川本」は装幀的にスルドク収斂する傾向がある.今回出た本もそう.いい造本の大判サイズで,これがどうして2,500円という安価な本体価格で出せたのかがよほどフシギだ.※個人的には同じ著者による『聚珍録』(→三省堂サイト),まだ迷っているのだけれど…….

版元紹介ページ




【目次】
自序 v
近代日本活字史の基礎智識:明治初年以前 11
幕末ー大正の新聞紙面と組版意匠の変遷 49
『長野新聞』の号外かと思われる付箋型号外の資料批判 95
『珊瑚集』の組版を題材に印刷史家が辛うじて語りうる僅かな事ども 107
築地体の覆刻と飜刻 131
誌面逍遥 百年前の『印刷雑誌』 169