『神秘のカバラー』

D・フォーチュン

(1985年10月30日刊行,国書刊行会[世界幻想文学大系40], ISBN:なし)



誰がどう弁護しようが,いわゆるひとつの“オカルト本”だよねえ.「西洋の秘教の伝統の修行者」(p. 13)だの,「物質界の征服を霊的向上の使命として」(p. 16)だの,「隠された栄光の三十二の神秘的小径」(p. 23)だの,という表現がいたるところにある.アレクサンドル・スクリャービンルドルフ・シュタイナーの大好きなアナタは,ほれ,こういう“オカルト本”を胸に抱いて逝きなさいな.あ,もちろん,とあるアニメが好きな方々にもぴったりか.