『島とクジラと女をめぐる断片(新装版)』

アントニオ・タブッキ須賀敦子訳)

(1998年9月30日刊行,青土社ISBN:4791756649



あっさり読了.断片を束ねたようなもの.この時代の“実験小説”とはこういうものか(すなおに置いていかれたな).




【目次】
まえがき 7


ヘスペリデス.手紙の形式による夢 13

I. 難破,船の残骸,海路,および遠さについて

アソーレス諸島あたりを徘徊する小さな青いクジラ —— ある話の断片 27
その他の断片 41
アンテール・デ・ケンタル —— ある生涯の物語 65

II. クジラおよび捕鯨主たちについて

沖合 79
 法規 105
 捕鯨行 115
ピム港の女 —— ある物語 127


あとがき —— 一頭のクジラが人間を眺めて 147


補注 155
資料 159
訳注 161


訳者あとがき 163