『Die Darstellungen der Arbores Consanguinitatis und der Arbores Affinitates : Bildschemata in juristischen Handschriften』

Hermann Schadt

(1982年刊行,Verlag Ernst Wasmuth,Tübingen, ISBN:380304006X



ここまで徹底的にやるとは!の系譜図像史本本文410pp.+図版88ページ(計171葉).この500ページ近い分量の本はすべて歴史的家系図の解読に当てられている.中世から近世にいたるおよそ千年に及ぶ期間にわたって描き続けられてきた,家系図の“Schema”あるいは“Stemma”の図像としての特徴を古写本から蒐集されたおびただしい家系図の実例をタイプ分けした上で,系譜関係の描写方法の変遷をたどる.この仕事,ただごとではない.著者自身,「Die Schwierigkeiten der Arbeit waren sehr groß.」(S. 11)と序文で言っているほどだ.