三中信宏(文)・杉山久仁彦(図版)
(2012年刊行予定,NTT出版,東京,ca. 300 pp. → 趣意文)
【目次案】(2012年1月23日改訂)
プロローグ:世界を覆いつくす系統樹−−そのルーツを探る
第一部「生物樹」:多様な生物界の図像化
エルンスト・ヘッケルの生物時空系統樹(第1回連載)
古今東西に繁茂する生命の樹木
進化の樹:チャールズ・ダーウィンの末裔
三次元系統樹のもつ新たなヴィジュアル性(第3回連載)
自然の体系を求めて
分類体系は系統樹の時空的断面である(第4回連載)
鎖と樹と網:系譜のとり得るかたち(第5回連載)
ヤコブの梯子から存在の連鎖へ
線から面へ,階梯からマップへ
円から球へ:高次元系統樹を描く(第6回連載)
第二部「家系樹」:人間に直結する家系図
祖先の蔭に護られて:系統樹二千年の歴史をさかのぼる(第7回連載)
エッサイの樹:家系図の宗教的ルーツとして
家系図の図像学:生命の樹と唐草模様(第8回連載)
繁栄のイメージとしての家系図
新大陸先住民の知識体系としての生命の樹(第9回連載)
人間の綱:血のつながりを視覚化する図像的伝統(第10回連載)
第三部「万物樹」:森羅万象は系譜となる
知識の樹は枯れることなく生い茂る(第2回連載)
カバラと系図:宇宙の体系化のもくろみ
記憶術の円環図と系統樹
マップメーカー:地図が描くネットワーク
文化構築物としての写本の系統と進化(第11回連載)
時空的に変遷する言語の系統樹(第12回連載予定)
考古遺物の編年,建築様式の系譜,文化伝承の系図,数理モデルの系統樹(第13回連載予定)
万物系統樹
アートとしての普遍系統樹
エピローグ:曼荼羅鳥瞰−−系統樹を生みだす人間という存在
文献リスト
図版クレジット
索引