鈴木忠・森山和道
(2008年7月30日刊行,地人書館,東京,206 pp., 本体価格1,400円, ISBN:9784805208038 → 版元ページ)
【目次】
まえがき 11Part I 観察
クマムシって?! 20
クマムシのナチュラル・ヒストリー 24
所属は慶応大学医学部 28
楽しいクマムシ観察 29
「おお、食べた!」 ワムシを丸飲みするクマムシ 35
クマムシの産卵数 41
オスの問題もまだ全然わからない 45Part II 生態
生きた動物の行動を見るのは難しい 48
クマムシ研究者は世界で100人未満? 51
クマムシの化石 54
脱皮という特徴 61
海のクマムシを見たい 64
クマムシに関するアンバランスな知識……知名度の高さと情報の豊かさ 67
オニクマムシの卵巣 71Part III 研究
以前の仕事は「ウズラの小腸に存在する中性糖脂質の単離精製と構造決定」 82
まだまだこれからのクリプトビオシス関連研究 83
顕微鏡で微細形態を見る仕事は衰退している 88
分類も難しいクマムシ 94
いるかどうかすら、手付かず 100
普通に見られる!? 106
コケの中の微細な生態系の中での絡まり合い 114Part IV 教育
クマムシ研究に移った本当の理由 120
面白い生き物を探してきて、ずっと付き合いたかった 122
野生動物としてのクマムシ 125
「この商品を買った人はこんな商品も買っています」 128
画廊兼酒場「がらん屋」で人生を学んだ 132
「単純にそれを見て面白い」時代の人たちが羨ましかった 138Part V 文献
「オニクマムシ」のアトラスを作りたい 144
クマムシの卵巣の成熟過程の多様性 146
腹毛動物イタチムシも見てみたい 150
『へんないきもの』の功罪 153
レンジでチンはしたくない 155
貴重な文献の絵を紹介できたこと 157
日本は貴重な資料を保存しておく文化がない 165Part VI 評価
一〇〇年の視座を持った研究 170
自由な研究を阻むな 173
好奇心だけで成り立つ世界はあるか 177
クマムシの研究って何の役に立つの、と聞かれたら 181
クマムシをきちんと紹介した世界で唯一の本? 183
『クマムシ?!』誕生に至るまで 187
クマムシのゲノム研究の可能性 189
あとがき 193
図版の出典 202
索引 205