『現代唯名論の構築:歴史の哲学への応用』

中山康雄

(2009年7月20日刊行,春秋社[シリーズ〈現代哲学への招待〉:Japanese Philosophers],東京,xii+250+11 pp.,本体価格3,200円,ISBN:9784393323281版元ページ

読了.前半は著者がめざす多元的言語論に立脚した唯名論をメレオロジー的に構築しようとする.前半部分はイマイチ入り込めなかったが,後半の「歴史学」を論じた部分は同意できることが多かった.とりわけ,「歴史の物語論」に対する著者の批判的スタンスは拍手.