『ミクロコスモス:初期近代精神史研究・第1集』

平井浩(編)

(2010年2月25日刊行,月曜社[シリーズ〈古典転生〉第二回配本(別巻1)],東京,365 pp.,本体価格3,000円,ISBN:9784901477727版元プログコンパニオン・ブログ

【目次】
発刊によせて 4

論文と研究ノート

I. 生命と物質
 記号の詩学 —— パラケルススの「徴」の理論[菊地原洋平] 7
 ルネサンスにおける世界精気と第五精髄の概念 —— ジョゼフ・デュシェーヌの物質理論[平井浩] 37
II. 空間の表象とコスモス
 画家コペルニクスと「宇宙のシンメトリア」の概念 —— ルネサンスの芸術理論と宇宙論のはざまで[平岡隆二] 70
 百科全書的空間としてのルネサンス庭園[桑木野幸司] 94
III. ルドルフ二世とその宮廷
 アーヘン作《トルコ戦争の寓意》シリーズに見られるルドルフ二世の統治理念 —— 《ハンガリーの解放》考察を通して[坂口さやか] 141
 ハプスブルク宮廷におけるディーとクーンラートのキリスト教カバラ思想[小川浩史] 165
IV. 知の再構成と新哲学
 伝統的コスモスの持続と多様性 —— イエズス会における自然哲学と数学観[東慎一郎] 203
ニコラウス・ステノ、その生涯の素描 —— 新哲学、バロック宮廷、宗教的危機[山田俊弘] 236

翻訳

 初期近代の哲学的世界観、神秘学、神智学における光シンボル[クルト・ゴルトアマー(岩田雅之訳)] 254
 光について[マルシリオ・フィチーノ(平井浩訳)] 290

動向紹介

 ルネサンスの建築史 —— ピタゴラス主義とコスモスの表象[桑木野幸司] 320
 ノストラダムス学術研究の動向[田窪勇人] 330
 ルネサンスの新しい身体観とアナトミア —— 西欧初期近代解剖学史の研究動向[澤井直] 348