『生態学者・伊藤嘉昭伝 ― もっとも基礎的なことがもっとも役に立つ』

辻和希(編)
(2017年3月25日刊行,海游舎,東京, x+421 pp., 本体価格4,600円, ISBN:9784905930105版元ページ

早稲田大学で開催された日本生態学会大会の海游舎ブースにてゲット.

【目次】
まえがき(辻和希) iii


第一部 農研時代

1 中村和雄:農業技術研究所時代の伊藤さん 2
2 正木進三:伊藤嘉昭さんの思い出 11
3 塩見正衞:昆虫個体数の空間分布と生態システムの管理 14
4 冨山清升:伊藤嘉昭さんにまつわる思い出 18
5 志賀正和:伊藤さんのこと− 断片的な記憶から 37


第二部 沖縄県時代

 
6 小山重郎:沖縄県農業試験場時代の伊藤嘉昭さん 42
7 与儀喜雄:ウリミバエ根絶の恩人を偲ぶ 48
8 松井正春:大いなるチャレンジャー 51
9 金城邦夫:気遣い屋さんだった伊藤さん 53
10 佐渡山安常:君には無理だな 54
11 藤崎憲治:害虫根絶に関する新たな洞察 −レジェンドとしての伊藤さんを超えて 57
12 小山重郎:ほめられて,叱られて 73
13 守屋成一:生身の伊藤さん 76
14 小濱継雄:傍らで見ていた伊藤さん 79
15 宮竹貴久:伊藤さんが歩いた道 82


第三部 名古屋以降

16 辻和希・粕谷英一:名古屋大学就任以降の伊藤さん 86
17 大崎直太:純な魂に 99
18 中筋房夫:大学には御用納めは無いのかい? 104
19 齋藤哲夫:反骨でない伊藤助教授 107
20 椿宜高:ギフチョウ卵塊産卵の謎−伊藤さんが論理矛盾に気づいた日 108
21 安田弘法:伊藤先生と過ごした日々−昭和の快男児から学んだこと 114
22 田中幸一:伊藤さんとクモの糸に導かれた生態学研究 123
23 中牟田潔:お茶目で寂しがり屋の伊藤嘉昭さん 131
24 小野知洋:大発見,おめでとう 134
25 藤田和幸:ある本の出版のこと 137
26 辻和希:名大伊藤スクールへのレクイエム 140
27 粕谷英一:指導教官と論争する 146
28 田中嘉成:稀有な自由人 伊藤先生を偲んで 156
29 濱口京子:やめたいと相談した日 160
30 村瀬香:学生思いの伊藤先生 162
31 栗田博之:サルに詳しい必要はない。生態学を勉強しろ 164
32 市岡孝朗:伊藤嘉昭さんとの思い出 166
33 長谷川寿一長谷川眞理子:伊藤嘉昭先生の思い出 171
34 太田英利:公式にはほとんど接点のなかった私を,折に触れ鍛えてくださった伊藤嘉昭さん 177
35 桑村哲生:カショウさんとの出会い 189
36 松沢哲郎:『社会生物学』を翻訳して比較認知科学へゆく 194


第四部 著作活動

37 松本忠夫:伊藤先生が出された単行本と私の思い出 198
38 嶋田正和:生活史の進化から昆虫の社会生物学へ−血縁選択と群れの社会進化をめぐる伊藤嘉昭の概念深化 220
39 生方秀紀:北国から見た「種社会学」から社会生物学へのパラダイム・シフト 234
40 竹田真木生:アメシロ研究会とカショーさん 246
41 藤岡正博:『比較生態学』に学んだ一生態学徒の覚書 249
42 齊藤隆:伊藤さんの青空 256
43 石谷正宇:私はウリミバエの研究者ではない−伊藤嘉昭先生の追悼に代えて 2260
44 佐倉統:巨人の足跡の中で−伊藤嘉昭さんの思い出 262


第五部 比較生態学とその周辺

45 鈴木邦雄:一比較形態学・系統分類学徒にとっての伊藤嘉昭博士と『比較生態学』 270


第六部 ハチ研究

46 山根爽一:伊藤嘉昭さんとカリバチの社会進化 298
47 土田浩治:プレベイアーナチビアシナガバチの社会 309
48 工藤起来:伊藤さんとのブラジル滞在とアシナガバチ 332
49 N・ピアス:本当に悲しいお知らせです 338
50 R・ガダカール:伊藤嘉昭=僕らの時代のヒーロー 339
51 M・J・ウエスト-エバーハード:尊敬する研究仲間で友達の伊藤嘉昭さんを偲んで 340


第七部 伊藤さんの思想

52 岸由二:嘉昭さん応答せよ 342
53 山根正気:伊藤嘉昭さんの人間観 359
54 中村浩二:50年前の個体群生態学会と伊藤嘉昭さん 371
55 伊藤道夫:父との思い出 375
56 長谷川眞理子:楽しき挑戦 380
57 伊藤綾子夫人による回想録[聞き手:辻和希・村瀬香] 381


引用文献 [411-397]
事項索引 [417-412]
人名索引 [421-418]