『なぜ壁のシミが顔に見えるのか:パレイドリアとアニマシーの認知心理学』目次

高橋康介
(2023年9月15日刊行,共立出版[日本認知学会編〈越境する認知科学〉・10 ],東京, xii+251 pp., 本体価格2,800円, ISBN:978-4-320-09470-3版元ページ

なぜ “パレイドリア” 本だと買いたくなるのか。


【目次】
「越境する認知科学」刊行にあたって(「越境する認知科学編集委員会) iii
はじめに v

第1章 「見る」とはどういうことだろうか? 1

1.1 火星の人面岩・人面魚・添い寝しめじ 1
1.2 過剰に意味を見る 4
1.3 超能力・お告げ・ゲン担ぎ 6
1.4 認知バイアス 8
1.5 知覚の構造 15
1.6 不良設定問題 18
1.7 認識のゴール 21
1.8 多義性の中の唯一性 24
1.9 真実は蜃気楼のように 29
1.10 パレイドリアは奇妙で特異な知覚現象か 37

第2章 パレイドリアの認知心理学 40

2.1 パレイドリアとは 40
2.2 パレイドリアの特徴づけ 47
2.3 顔のパレイドリア 63
2.4 パレイドリアから何を読み取るか 69
2.5 パレイドリアと視線 72
2.6 パレイドリアと顔の検出 79
2.7 パレイドリアと脳の情報処理 86

第3章 パレイドリアを巡る冒険 96

3.1 パレイドリアと顔文字 96
3.2 パレイドリアとデザイン 106
3.3 パレイドリアと美 109
3.4 赤ちゃんとパレイドリア 111
3.5 パレイドリア・幻視・現実感 116
3.6 生き物だらけのパレイドリア 121

第4章 アニマシーの認知心理学 125

4.1 生き物に対する特別な認知 126
4.2 アニマシー知覚とは 139
4.3 社会性のアニマシー 144
4.4 主体性のアニマシー 156
4.5 動物性のアニマシー 164
4.6 動きの同期によるアニマシーの消失 178
4.7 アニマシー知覚を読み解く 182
4.8 アニマシー知覚と脳の情報処理 192

第5章 日常に潜むアニマシー知覚 197

5.1 生き物らしさと不気味さ 197
5.2 人工物の中に生まれるアニマシー 206
5.3 擬人化とアニマシー 213

第6章 なぜ壁のシミが顔に見えるのか 221

6.1 致命的なエラーを避ける 222
6.2 過剰な意味付けと情報処理の効率 226
6.3 パレイドリアとアニマシー知覚のこれから 230

 

引用・参考文献 232
あとがき 242
索引 249