『数の値打ち:グローバル情報化時代に日本文学を読む』読了

ホイト・ロング[秋草俊一郎・今井亮一・坪野圭介訳]
(2023年8月30日刊行,フィルムアート社,東京, 397+xvi pp., 本体価格4,000円, ISBN:978-4-8459-2130-0目次版元ページ

やっと読了。けっこうホネのあるデジタル・ヒューマニティ本。章末の註は読み始めると “統計沼” にハマってしまう。

本書を読んでいる間、フランコモレッティの「遠読」というテーマがずっと鳴り響いていたので、フランコモレッティ[秋草俊一郎・今井亮一・落合一樹・高橋知之訳]『遠読:〈世界文学システム〉への挑戦』(2016年6月10日刊行,みすず書房,東京, 339+xi pp., 本体価格4,600円, ISBN:978-4-622-07972-9目次版元ページ)は事前予習本として読んでおいた方がいいかも。

モレッティの『遠読』は研究室退去のときに、どの段ボール箱に詰めたっけと、またまた貸し倉庫探索の苦役を覚悟した。しかし、幸いにして自宅に搬入した分の段ボール箱山の底の方から「ここにいるぞ」と呼ぶ声が聞こえたので、丁重にお出迎えした。読まれたい本は自分から名乗りを上げるものだ。

—— いずれにせよ、書評原稿が明日までというタイトな〆切様が隣りの間で待機しているので、すぐ書きます書きますってばぁ。