(2005年1月20日刊行,光文社新書190,isbn:4334032907)
第3章まで読了.200ページほど.国内の廃線がらみの話題は他の本でも読めるが,第1章(幻の「東京発パリ行き」時刻表)など戦前の日本の旧領土を走っていた鉄道に関する話はおもしろい.“廃線本”とか“廃墟本”を読み込むというのは,なんだか不健康で病的な気がしないでもないのだが,ワタシ大好きですよ.丸田祥三の有名な“棄景写真集”2冊:
- 丸田祥三『棄景:廃墟への旅』(復刊:1997年6月20日刊行,洋泉社,isbn:4896912691)
- 丸田祥三『棄景II:廃墟への旅』(1995年2月25日刊行,洋泉社,isbn:4896911598)
は繰り返し読んだ.その後も同じ著者による『棄景』続刊があるが,廃墟に少女を立たせて写すというような趣味の悪い写真が多く,買っていない.
- 宮脇俊三(編)『鉄道廃線跡を歩く:失われた鉄道実地調査60』(1995年11月1日刊行,JTBキャンブックス,isbn:4533023371※以降,第X巻まで続刊)
に入っていった.ただ,その後,ブームに乗って山のように出版された“廃墟本”はどことなく“ネクロフィリア”的な陰湿さが感じられ,できるだけ近寄らないようにしている.
追記:上記紹介文ではもともと「丸太祥三」と誤って表記していましたが,匿名の〈?〉氏のご指摘により,正しく「丸田祥三」と訂正しました.〈?〉氏に感謝します.[2005年8月17日付]