『鉄道無常:内田百閒と宮脇俊三を読む』感想

酒井順子
(2021年5月28日刊行,角川書店,東京, 238 pp., 本体価格1,500円, ISBN:978-4-04-110989-2目次版元ページ

さくっと読了.『東京焼盡』末尾の言葉「野路のむらさめ」の出典が太田道灌とは知らなかった.ちょっとヘンクツな百鬼園先生の『阿房列車』シリーズを再読したくなった. “鉄” 性について著者はこう書いている:「乗っていない路線に乗る経験を積み重ねていくということは,〝経験の収集〟であり,そこに私は男性性を感じずにはいられない」(p. 156).国鉄全線乗車を目論んだ宮脇俊三にもその性向ははっきり見て取れると言う.『時刻表2万キロ』も要再読かなあ.