『モデル選択:予測・検定・推定の交差点』

叢書〈統計科学ののフロンティア〉第3巻

(2004年12月22日刊行,岩波書店ISBN:4000068431



著者は,下平英寿(第I部「情報量規準によるモデル選択とその信頼性評価」)/伊藤秀一(第II部「情報圧縮と確率的複雑さ:MDL原理」)/久保川達也(第III部「スタインのパラドクスと縮小推定の世界」)/竹内啓(補論「分布の検定とモデルの選択」).

定石通り?序文の後は「補論」に進む.統計学にかぎらず,新しい「考え」に触れるときは,既存のワールドとの橋渡しを意識的につないでいく必要があるから.しかし,最後の竹内啓の「補論」は射程が遠すぎて,本論との距離が遠いような気がするけど.「AIC」と「MDL」の本論に分け入った方が手っ取り早いか.※「縮小推定」って初めて耳にするキーワードだ.