鴻巣友季子
(2008年10月30日刊行,文藝春秋,ISBN:9784163706603 → 版元ページ)
本の話がいつの間にかワイン話に移行したり,その逆だったり.“重訳”についての翻訳家としてのコメントがおもしろい.ワイン通ならばもっともっと愉しめるにちがいない.初出は『文學界』の連載記事らしい.ひとつひとつは短いエッセイだが,それぞれに味わいがある.ここですかさず「〜ワインのように」とさらりと言えれば格好いいのだろうが,ワタクシはそれほどのワイン通ではない.造り手のちがいか,はたまたテロワールのちがいか.