『蘭学三昧』

杉本つとむ

(2009年4月10日刊行,皓星社,iv + 533 pp., 本体価格4,800円, ISBN:9784774404349版元ページ

【目次】
まえがき 1
鎖国の中の長崎とオランダ 9
本木昌造を生み出した長崎通詞の世界 21
日蘭交流に貢献した阿蘭陀通詞 35
新井白石とその〈蘭語〉知識 —— 白石の蘭学は再評価すべきである 41
勝海舟オランダ語力 59
近代医学教育の雄・緒方洪庵 69
蘭学者とその母 77
華岡青洲とその口授の書 87
洋学と翻訳 91
対談:西洋医学思想を『医戒』に学ぶ 103
 〈付〉C・W・フーヘランドの『医戒』
日本近代化を推進した外国人 129
「煮えきらない幽霊たち」 —— 登場人物とその史的背景 147
「峠の雲」 —— 幕末日本の西洋医学事情 155
「ふるあめりかに袖はぬらさじ」(有吉佐和子作)の舞台、横浜と英語通訳 163
『解体新書』は近代日本医学の“出発点”といえるのか〈付〉書評三題 191
蘭学事始〈付〉ノート 207
『図録蘭学事始』の編纂・刊行を終て 275
 〈付記〉〈蘭東事始〉という書名について
江戸時代西洋百科事典『厚生新編』を読む 283
蘭方医と〈空気〉の発見 299
近代訳語の検証 305
和蘭字彙』の原型を求めて 353
江戸期最大の蘭日辞典『ドゥーフ・ハルマ』の編集と流伝 363
日本最初の日蘭小辞典『蛮語箋』をめぐって 387
蘭学〉はまだ資料吟味の時代 419
早稲田大学と洋学資料 —— 資料公開と影印資料叢書の刊行にあたり 427
早稲田大学蘭学 441
Daimy・to Orandago -Seizika to Gaikokugo to Sakoku- [489-483]
資料翻刻 紅毛国はなし唐繰毛 491
大文字(茶屋)の夜 —— 〈あとがき〉に代えて 525