『The Theory That Would Not Die: How Bayes' Rule Cracked the Enigma Code, Hunted Down Russian Submarines, and Emerged Triumphant from Two Centuries of Controversy』

Sharon Bertsch McGrayne

(2011年4月刊行,Yale University Press, New Haven, ISBN:9780300169690版元ページ

即座に,オルコック社会生物学の勝利』とかギゼリン『ダーウィン的方法の勝利』を連想してしまった.ベイズ法の基本綱領が「万物の確率化」にあるとしたら,もともと確率化されえない現象は目に入らないかあるいは強硬突破するということか.「ベイズの定理」は数学であっても,「ベイズ主義」は認識論であるから,両者を混同すべからずと蕎麦センセはいつも言う.ベイズ主義の“世界観”はけっしてニュートラルではないとワタクシは考える.参照 → S. B. マグレイン「ベイズ規則の応用広がる」日経サイエンス2011年7月号,pp. 20-21.