『弱い思考』

ジャンニ・ヴァッティモ,ピエル・アルド・ロヴァッティ(編)[上村忠男・山田忠彰・金山準・土肥秀行訳]

(2012年8月15日刊行,法政大学出版局[叢書ウニベルシタス・977],東京,vi+374 pp., 本体価格4,000円,ISBN:9784588009778版元ページ

うっかり〈弱い思考〉というキャッチコピーに誘惑されて,ウンベルト・エーコたちにに引きずり込まれそうになっている.反ポルフュリオス,こわい.出口が見えない.Cf: Allan Parsons | Porphyrian Tree, Labyrinth and Rhizome: Epistemology and Ontology.ダメダメ,どんどん樹海の奥に引きずり込まれるぞ.

【目次】
まえおき 1
G. ヴァッティモ:弁証法、差異、弱い思考 9
P. A. ロヴァッティ:経験の過程でのさまざまな変容37
U. エーコ:反ポルフュリオス 77
G. カルキア:現象を称えて 117
A. D. ラーゴ:弱さの倫理 131
M. フェッラーリス:「懐疑派」の衰朽 175
L. アモローゾハイデガーにおけるlucus a (non) lucendoとしての開かれ=空き地 197
D. マルコーニ:ウィトゲンシュタインと空回りする車輪 237
G. コモッリ:雪国に「城」が静かにあらわれるとき 261
F. コスタ:カフカアイデンティティなき人間 297
F. クレスピ:社会の基盤および計画の欠如 347
訳者あとがき(上村忠男) 367