『アブダクション:仮説と発見の論理[新装版]』目次

米盛裕二
(2024年9月27日刊行,勁草書房,東京, xiv+267+v pp., 本体価格2,800円, ISBN:978-4-326-15393-0版元ページ

旧版:米盛裕二『アブダクション:仮説と発見の論理』(2007年9月20日刊行,勁草書房,東京, xiii+255+v pp., 本体価格2,800円, ISBN:978-4-326-15393-0)の新装復刻版。今井むつみの解説記事「科学的思考の究極の熟達が「ひらめき」を生む──新装版に寄せて」が巻末に付されている。本体価格据置きに驚いた。


【目次】
まえがき i

第1章 アブダクションと探究の論理学 1

  1 三つの推論と論理学 2
  2 パースの「探究の論理学」 6
  3 論理学とは何か 13
  4 規範科学としての論理学 20

第2章 分析的推論と拡張的推論 29

  1 分析的推論とは 29
  2 拡張的推論とは 33
  3 仮説の発見 36
  4 ケプラーの発見と遡及推論 41
  5 科学的想像力を支える推論 45

第3章 アブダクションの推論の形式と特質 53

  1 「説明仮説」の形成 53
  2 アブダクションの推論の形式と特質 60
  3 閃きと熟慮から成るアブダクション 66
  4 パースの進化論的思想 72

第4章 帰納アブダクションはどのように違うのか 81

  1 二つの拡張的推論 81
  2 帰納アブダクションの違い 83
  3 「帰納的飛躍」と「仮説的飛躍」 90
  4 パースによる四つの理由 95
  5 仮説の種類 98

第5章 科学的探究における帰納アブダクション 103

  1 科学的探究の三つの段階 103
  2 「アブダクティブな観察」と「帰納的観察」 108
  3 仮説演繹法との違い 111
  4 パースの帰納の概念 118
  5 帰納の自己修正的な性質 124

第6章 帰納主義の考え方について 129

  1 仮説と帰納 129
  2 ベーコンの帰納法の考え方 136
  3 ミルの帰納法の考え方 144
  4 仮説が事実をつくる 154

第7章 W・ニールの「仮説的方法」 163

  1 「一次的帰納」と「二次的帰納」 163
  2 普遍的立言と単称的立言 168
  3 ニールの「仮説的方法」の難点 171
  4 アブダクションとニールの仮説的方法の違い 173
  5 一次的帰納と二次的帰納の確率 179

第8章 G・ポリアの「発見的推論」 185

  1 数学における発見 185
  2 発見的三段論法の考え方 190
  3 発見的三段論法とアブダクション 199

付章

 反デカルト主義的論考――言語の問題をめぐって 207
 常識知について 231

 

科学的思考の究極の熟達が「ひらめき」を生む──新装版に寄せて[今井むつみ] 257

 

索引 [i-v]