ジョン・ラッセル・テイラー
(1993年4月5日刊行,国文社,ISBN:4772003754)
19世紀末イギリスの〈アール・ヌーヴォー〉が単純と簡潔を旨としたのに対し,同時代のヨーロッパ流の〈アール・ヌーヴォー〉はギマールに代表されるような錯綜する曲線の複雑さを特徴とすると著者は言う(序文,p. 12).本書では 1890年代から世紀が変わる1900年代初頭という時代背景に焦点を当て,当時の〈アール・ヌーヴォー〉的な本の装幀のあり方を論じる.図版多数.
【目次】
序文 9
発端 16
ヴィクトリア朝の書物 42
アーツ・アンド・クラフツとアール・ヌーヴォー 70
一八九〇年代のアール・ヌーヴォー 99
i チャールズ・リケッツ 99
ii オーブリー・ビアズリー 137
iii ローレンス・ハウスマンほか 157
一九〇〇年代のアール・ヌーヴォー 190
エピローグ 248
活字体に関する覚え書き 261
原注 266
訳者解説 278
文献表 [295-292]
索引 [306-296]