台湾独立書店文化協会(編著)|郭雅暉・永井一広(訳)
(2022年9月30日刊行, エイチアンドエスカンパニー,川崎, 255 pp., 本体価格2,200円, ISBN:978-4-9907596-9-8 → 版元ページ)
最近,「台湾本」の新刊が多いなあ.昨日の東京堂でも新刊棚に並んでいた.本書は台湾の書店史.本書は,以前ワタクシが書評した:郭怡青(文)・欣蒂小姐(絵)・侯季然(映像)[小島あつ子・黒木夏兒訳]『書店本事:台湾書店主43のストーリー』(2019年6月27日刊行,サウザンブックス,東京, 432 pp., 本体価格2,600円, ISBN:978-4-909125-12-5 → 読売新聞書評|目次|版元ページ|映像リスト《書店裡的影像詩Ⅰ-日文字幕版》 [YouTube])の歴史的背景をうかがい知るのにきっと有用だろう.
【目次】
序文 7
例言 15
第一篇 日本統治時代の書店
一 近代的書店の黎明期(〜一九一〇年代) 18二 文化協会時代(一九二〇年代) 28
三 飛躍する時代の書店(一九三〇年代) 38
Column 1: 高雄の独立書店についての思い出 50
第二篇 言論統制の時代
一 百万民族の大移動の哀歌(一九四〇年代) 60二 ゆっくり歩き出す時代(一九五〇年代) 74
三 海賊版王国となってしまった時代(一九六〇年代) 84
Column 2: 風が吹く軒で書物を広げて読めば、古き道が私の顔を照らしてくれる。台南中正路商圏書店系図 96
第三篇 書籍業界が飛躍する時代
一 書籍業界の盛んな年代(一九七〇年代) 104二 百花繚乱の日々(一九七〇年代) 114
三 消費時代の到来(一九八〇年代~) 124
Column 3: 書店散歩【台南篇】 136
Column 4: 書店散歩【嘉義篇】 156
第四篇 独立の声
一 独立書店の芽生え(一九八〇年代) 162二 自分の声を上げる時代(一九九〇年代) 174
三 台湾に根を下ろす書店たち (一九九〇年代) 188
Column 5: 「じっとしていられない奴ら」 私の宜蘭書店考察ノート 198
第五篇 書店における転換期
一 インターネット時代の到来(二〇〇〇年代) 206二 独立書店の新生(二〇〇〇年代) 220
三 捨てられぬ理想(二〇〇〇年代) 232
Column 6: 重慶南路書店街について 私の一風変わった独立書店の経験と夢 246
参考資料 252