『日本の哺乳類学・第2巻:中大型哺乳類・霊長類』

高槻成紀・山極寿一(編)

(2008年6月10日刊行,東京大学出版会,x+474 pp.,本体価格5,000円,ISBN:9784130642521版元ページ



大泰司紀之・三浦慎悟監修のシリーズ〈日本の哺乳類学〉(全3冊)の第2巻.先月出た:本川雅治(編)『日本の哺乳類学・第1巻:小型哺乳類』(2008年5月1日刊行,東京大学出版会,viii+312 pp.,本体価格4,400円,ISBN:9784130642514版元ページ目次)の翌月に続いて出るとは.この分だと,最終巻:加藤秀弘(編)『日本の哺乳類学・第3巻:水生哺乳類』もそれほど待たずに手にできるかな.




【目次】
刊行にあたって(大泰司紀之・三浦慎悟) i


序章-1 日本の中大型哺乳類――研究の足跡をたどる(高槻成紀) 1
序章-2 日本の霊長類――ニホンザル研究の歴史と展望から(山極寿一) 29


第I部 種と生態

第1章 身体成長と加齢――ニホンザル(濱田 穣) 53
第2章 生活史と生態――ニホンアナグマ(金子弥生) 76
第3章 繁殖にかかわる生理と行動――ニホンザル(藤田志歩) 100
第4章 個体史と繁殖成功――ニホンジカ(南 正人) 123
第5章 病気と生態――キタキツネ(浦口宏二) 149
第6章 社会構造と密度変動――ニホンカモシカ(落合啓二) 172
第7章 社会構造の系統的安定性――ニホンザルの順位と性から考える(鈴木 滋) 200

第II部 適応と種分化

第8章 遺伝的多様性と地理的分化――ニホンザル(川本 芳) 223
第9章 多様な植生帯への適応――ニホンザル(半谷吾郎) 252
第10章 遺伝学と生態学――ニホンジカ(岡田あゆみ) 273

第III部 保全と生態

第11章 絶滅危惧種保全――イリオモテヤマネコ(岡村麻生) 297
第12章 里山の動物の生態――ホンドタヌキ(佐伯 緑) 321
第13章 個体群と管理――エゾヒグマ(間野 勉) 346
第14章 外来種問題――アライグマを中心に(池田 透) 369
第15章 農作物被害対策――イノシシの被害管理(江口祐輔) 401
第16章 里山保全と被害管理――ニホンザル(室山泰之) 427


あとがき-1(高槻成紀) 453
あとがき-2(山極寿一) 456


事項索引 459
生物名索引 468
執筆者一覧 474