加藤秀弘(編)
(2008年7月15日刊行,東京大学出版会,viii+294 pp.,本体価格4,400円,ISBN:9784130642538 → 版元ページ)
大泰司紀之・三浦慎悟監修のシリーズ〈日本の哺乳類学〉(全3冊)の最後を飾る第3巻が出た.この第3巻では,クジラ・イルカ・アザラシを中心にして,分子進化学から保全生物学にいたるテーマを論じている.
既刊は:本川雅治(編)『日本の哺乳類学・第1巻:小型哺乳類』(2008年5月1日刊行,東京大学出版会,viii+312 pp.,本体価格4,400円,ISBN:9784130642514 → 版元ページ|目次)と高槻成紀・山極寿一(編)『日本の哺乳類学・第2巻:中大型哺乳類・霊長類』(2008年6月10日刊行,東京大学出版会,x+474 pp.,本体価格5,000円,ISBN:9784130642521 → 版元ページ|目次).
【目次】
刊行にあたって(大泰司紀之・三浦慎悟) i
序章 日本の水生哺乳類――鯨類・鰭脚類・海牛類(加藤秀弘) 1第I部 進化と生態
第1章 起源と進化――最新技術で語る鯨類研究(岡田典弘) 25
第2章 日本の沿岸性鯨類――沿岸に根付くニタリクジラ(木白俊哉) 51
第3章 世界遺産知床半島の海獣類――アザラシ類の実態(小林万里) 75第II部 形態と生理
第4章 形態変異――イシイルカ(天野雅男) 101
第5章 人工繁殖の現状と将来――飼育下の小型鯨類(吉岡 基) 123
第6章 なにを見ているか――鯨類の光覚能力(村山 司) 147第III部 資源と保全
第7章 資源の動向を探る――鯨類目視調査(宮下富夫) 177
第8章 海洋生態系を探る――鯨類捕獲調査がめざすもの(藤瀬良弘) 203
第9章 絶滅危惧種の保全――沖縄のジュゴン(明田佳奈) 229
第10章 漁業被害問題――トドの回遊と消長(服部 薫) 254
あとがき 281
事項索引 285
生物名索引 291
執筆者一覧 294