『17年と13年だけ大発生? 素数ゼミの秘密に迫る!』

吉村仁

(2008年7月24日刊行,ソフトバンククリエイティヴ[サイエンス・アイ新書 SIS-072],228 pp.,本体価格952円,ISBN:9784797342581版元ページ



【目次】
はじめに 3

プロローグ セミの大発生に街は大騒ぎ! 9

 01 ある夏の日の異変 10

第1章 日本のセミ素数ゼミの違い 21

 01 夏の風物詩,日本のセミ 22
 02 日本のセミ素数ゼミの違い 32
 03 大発生とブルードの関係 38
 04 セミのライフサイクルが長い理由 46
 05 大絶滅を生き残ったセミたち 50
 06 生き物たちの避難所「レフュージア」 60
 07 有効積算温度とセミの成長の関係 64

第2章 素数ゼミの秘密に迫る! 69

 01 素数ゼミの祖先に訪れた危機 70
 02 素数ゼミのアダムとイブ誕生 77
 03 素数とはなにか 82
 04 倍数,公倍数,最小公倍数とは 86
 05 交雑におけるメンデルの法則 91
 06 交雑の歴史と周期のずれ 94
 07 17と13に隠された秘密 100
 08 頻度依存の交雑によるさらなる追い討ち 103
 09 進化の袋小路 108

第3章 素数ゼミを追って! 113

 01 2007年,ブルード13へ 114
 02 衝撃的な体験 120
 03 素数ゼミは夜のほうが簡単に採れる!? 132

第4章 素数ゼミの謎はどこまで明らかになったか 139

 01 7種目発見がもたらした新たなる謎 140
 02 周期をスイッチした理由はなにか? 144
 03 遺伝子浸透とは? 146
 04 ネオトレデシムの進化プロセス 149
 05 素数ゼミはいつ,どのように進化したか 154
 06 素数ゼミの系統関係および種分化史 160

第5章 進化の歴史とムシの多様性 167

 01 日本でムシの種類が多いのはなぜ? 168
 02 北アメリカのセミの鳴き声が単調なわけ 170
 03 日本のムシの多様性と種分化 177
 04 季節外れのツヅレサセコオロギの謎 179
 05 ナツノツヅレサセコオロギ誕生の秘密 182
 06 多彩な鳴き声と詰め込みの関係 187
 07 地球温暖化でムシたちの生息地域はどんどん広がる 191

第6章 メスの「オス選び」と種分化の歴史 193

 01 誰が選ぶ? オス? メス? それはなぜ? 194
 02 メイトチョイス,メスの選ぶ理由は? 196
 03 メスは同種(仲間)を選ぶ! 199
 04 オスのハエの顔にみる多様性 201
 05 選べない環境とイージーなメス 206
 06 ムシたちは鳴き声を感覚として聞いている 211

第7章 素数ゼミの秘密はどうして解けたのか 213

 01 生物の“なぜ”に疑問をもつことが大事 214
 02 ムシの身になって考える 220


参考文献 224
索引 225