『虫に追われて:昆虫標本商の打ち明け話』

川村俊一

(2009年1月30日刊行,河出書房新社,東京,238 pp., 本体価格1,600円,ISBN:9784309019031書評版元ページ

【目次】

第1章 タイガーヒルに始まる 7

 よみがえる記憶 8
 私の原点 9
 昆虫標本への思い 12
 インドへ行く 15
 刺激を求めて 19

第2章 昆虫家の「インド獄中記」 21

 八年間の成果 22
 突然部屋に踏み込まれ…… 23
 長い取り調べ 26
 「タナ」へ行く 32
 ダージリン地方裁判所へ 34
 ダージリン・プリズン 37
 プリズンの日々 その1 40
 プリズンの日々 その2 43
 人生を振り返る 48
 首つり自殺を決意する 51
 ゴエン所長に会う 55
 結婚指輪をなくす 58
 ドクターに頼みこむ 60
 エディン・ウイング 63
 シンハ弁護士との再会 66
 警察官三人組 67
 日本からの手紙 71
 行真様との出会い 73
 妻との再会 78
 妻の日本での活躍 81
 ついに保釈される 91
 ウィンダメア・ホテルへ移る 95
 クリシナ論文 99
 戻ってきたスーツケース 105
 届いた証明書類 109
 ソナム・テンジン氏との出会い 113
 一変したダージリン世論 117
 カルカッタから戻った蝶 120
 ガン・ラを訪問する 125
 ペム・ペムに招かれる 127
 ハインリッヒ・ハラー教授に会う 131
 ナルブ・ラ家に泊まる 134
 満月夜のラッサ・アプソ 138
 いよいよ裁判が始まる 142
 インド出国へ 147

第3章 昆虫を巡る人々 151

 インドから帰って 152
 昆虫家の善意 154
 幸せな生活 156
 珍しい蝶を採る楽しさ 159
 採集継続調査の大切さ 169
 昆虫の採集・収集の趣味の世界 179
 コレクションと研究の喜び 186
 ネット・オークションで標本を買う 192
 標本の値段の低下 195
 標本の値段の高騰 200
 地球にやさしい昆虫採集 205
 外来生物としての蝶 211
 絶滅してゆく蝶,地球温暖化と蝶 216
 昆虫標本商の「努力」 218
 昆虫家と老後 222
 コレクションの行方 227
 最後に 234


謝辞ならびに後記 236
参考文献 238