『本の都市リヨン』

宮下志朗

(1989年12月20日刊行,晶文社,東京,446+xxiii pp., ISBN:4794758617

自宅の本棚を見渡していたら,隅の方にこの本が鎮座していた.二段組で450ページを越える大著なのだが,フシギなことに読んだ記憶がまったくない.本のようすからみて,途中挫折ではなく開きもしなかったようだ.研究室や自宅で何十年も経ってから “再発見” される本がときどきある.購入→積ん読→行方不明→堆積岩化→変成岩化→発掘という運命をたどる本たち.同じ宮下志朗の本でも『読書の首都パリ』(1998年10月22日刊行,みすず書房,東京,344 pp., ISBN:4622046601版元ページ)はちゃんと最後まで読了したのに.縁がなかったということか.