『The Great Chain of Being: A Study of the History of an Idea - The William James Lectures Delivered at Harvard University, 1933』

Arthur O. Lovejoy

(1936年刊行,Harvard University Press, Cambridge, xii+382 pp.)

ワタクシが飯坂温泉に溺れていた間に,つくばにラヴジョイが着弾していた.カリフォルニアの〈Books From California〉から届けられたこの本の出所は「Library of College New Rochelle, NY」の処分本(B-105-0516).ハードカバーでしっかり再製本されている.書き込みがあるけど気にはならない.内藤健二訳のアーサー・O・ラヴジョイ『存在の大いなる連鎖』(1975年12月20日刊行,晶文社,東京,400+vi pp.)はすでにあるけど,ちくま学芸文庫(2013年5月10日刊行,筑摩書房ちくま学芸文庫・ラ-10-1],東京,643+ ix pp., 本体価格1,700円,ISBN:9784480095367目次版元ページ)に入ったのを契機に,初版もあった方がいいかと思って注文した.原書をいまいちどばらばらとめくってみると,これだけヴィジュアルな観念の話を400ページにもわたって論じているのに,図版が一枚もないというスタイル自体が「観念史」研究の特徴だったのかな.