「『山の上ホテル』執筆プラン」

 → http://www.shinchosha.co.jp/tosho/yamanoue_hotel.html

新潮社の自費出版限定プランとして募集されている.「数多の文人に愛され続ける「山の上ホテル」.あこがれの作家と同じ部屋で、あなたも作品創りをしませんか」― このキャッチーな宣伝に乗るのはアナタだ!(笑).ワタクシの過去の赤裸々カンヅメ体験を振り返ると,某大手出版社の場合,本郷通りに面した某喫茶店2階の “独房” に押し込まれて,担当編集者の前で「対面執筆」した.これぞまさにカンヅメ.同じ某大手出版社の別の翻訳書のときは,同社が保有する草津温泉の療養施設(という名の監獄)に数日監禁されて仕事をした.朝夕は脱獄して温泉街の共同浴場をまわる自由は与えられた.別の大手出版社の担当編集者からは「これ以上遅れるようならネットがつながらない山中湖畔の施設に送ります」と言われたり,また別の出版社では「我が社の地下牢へようこそ」と脅されたり,それはそれはいろいろある. —— そんなこんなで「カンヅメ原稿書き」という文言を耳にしても何の夢もあこがれもぜんぜんありえへんのです.